Akira's Commentary

What is VNC ?

VNC (Virtual Network Computing) は ORL (The Olivetti & Oracle Research Lab)で開発された システムで、リモートマシンのデスクトップを手元のマシンから 使うようにするものです。詳しくは VNC - Virtual Network Computing (1)、 あるいは、私の VNCの紹介ページ を御覧ください。

Jan. 1999, ORL は AT&T に買収されて AT&T Laboratories Cambridge になりました(1)。

VNC Viewer for OS/2 PM

OS/2 から VNC でリモートデスクトップにアクセスするには、 X版（Xfree86/2版がありますが、別にOS/2用でなくても表示はできます）、 Java版が使えます。しかし、X版を使うにはXサーバが必要ですし、 Java版はメモリを大量に消費します (リソースモニタによると10MB以上使っているみたいです)。

本来 VNC viewer は軽量クライアント、 としてデザインされたはずのものなのに、 現状ではとても重くて（手元の環境では）使用に耐えません。 そこで、しょうがないので、軽量クライアントを目指して、 PM版のVNC viewerを作ることにしました。

使い方についてはドキュメント 「vncview_ja.txt」 を御覧ください。どのようなものかは、こちらの スクリーンショットを御覧ください。 PM上で、X (over Xvnc) と WinNT (over WinVNC) を 同時に表示しているところです。

ちなみに、XFree86版は、

3.3.3r1版
これはAltair☆さん(NBG01720@nifty.ne.jp) が移植されたものです。 http://hp.vector.co.jp/authors/VA000199/os2/ から入手できます。
3.3.2版
これは、Bosse Nystromさん (bosse@postman.riken.go.jp) が移植されたものです。プライマリサイトは、 ftp://bfs.riken.go.jp/pub/vnc/ となっていますが、今では存在していないようです。 ですが、ミラーが Ted Sikoras site http://powerusersbbs.com/ports/ のVNCディレクトリにあります(2)。

で、Java版は、本家の VNC - Virtual Network Computingで 入手できます(3)。

ダウンロード、インストール

ここからダウンロードしてください。

ZIPファイルにはすべてのソースと実行モジュールが含まれています。

バイナリを使うには、vncview.exe を 適当な(PATHで指示される)ディレクトリにコピーし、 

vncview

または

vncview host:port

で起動してください。

なお、beta0.06以降、初期化ファイル（VNCVIEW.INI）の構造が変わりましたので、 それ以前のバージョンをお使いの方は、安全のために古いものは一旦消してください。

もちろん、viewerを使うには、 それ以前にサーバが立ち上がっていなければなりません。 数多くのプラットフォーム用のサーバがあります。 サーバの詳細、設定については VNCのページを 御覧ください。 英語が苦手、という方は、私のところでも VNCの紹介ページを 開設しておりますので、こちらも御覧ください。

残念ながら、PM用のサーバはまだ存在していません(3)。 ですが、移植に挑戦されている方がいらっしゃいます。詳しくは、 VNCのページで、 ＶＮＣメイリングリストのログを 検索 (5) してみてください。

ですが、Ｘ用のＶＮＣサーバであるXvncはOS/2でも動作します。 先日、ビルドに成功して動作しています (スクリーンショット)。 バイナリとパッチはこちらで公開しています。

なお、本プログラムはEMX/GCC(0.9c)で作成しました。 実行にはEMXのランタイム(0.9c以上)が必要です。

著作権とライセンス

                VNC Viewer for OS/2 PM

     Copyright (C) 1999, Software Research Associates, Inc.(6)

     本プログラムはフリー・ソフトウェアです。あなたは、Free Software
     Foundation が公表したGNU 一般公有使用許諾の「バージョン２」或いは
     それ以降の各バージョンの中からいずれかを選択し、そのバージョンが
     定める条項に従って本プログラムを再頒布または変更することができま
     す。

     本プログラムは有用とは思いますが、頒布にあたっては、市場性及び特
     定目的適合性についての暗黙の保証を含めて、いかなる保証も行ないま
     せん。詳細についてはGNU 一般公有使用許諾書をお読みください。

ただし、アーカイブ中の以下のファイルは、他のプログラムから 取り込んだものです。 

  From VNC    Copyright (C) 1997, 1998 Olivetti & Oracle Research Laboratory
      rfbproto.h
      vncauth.c   patched by me.
      vncauth.h
      d3des.c     patched version of D3DES (V5.09) by Richard Outerbridge
      d3des.h     patched version of D3DES (V5.09) by Richard Outerbridge
      pmvnc.ico   converted from Windows Version
      pmvnc.ptr   converted from Windows Version
  From X11    Copyright (c) 1987, 1994  X Consortium
      keysymdef.h

連絡先

バグレポート、修正、その他ございましたら、 akira@p08.itscom.net (7) にどうぞ。